阿蘇地域について

阿蘇の自然を紹介!

阿蘇は東西に18km、南北に25kmの大きなカルデラを形成しており、カルデラ一帯に広がる草原が大きな特徴となっている。阿蘇地域は降雨量が多く、浸透性の高い火山性土壌に覆われ、阿蘇地域に降った雨の多くが地下に浸透し、その結果、豊富な地下水の恵みをもたらしてきた。

阿蘇のカルデラ地形

○経歴

1934年 阿蘇くじゅう国立公園に指定

2009年 日本ジオパークに認定 

2019年 阿蘇ユネスコ世界ジオパークに再認定

  

○農業について

阿蘇地域の農林産業は多様であり、農業・畜産業・林業と幅広い。米と野菜がそれぞれ60億円(約2割)で、畜産が130億円(約5割)である。

・農業

稲作においては,寒暖の差が大きい気候に適したコシヒカリの作付けが大半である.野菜では,トマト,ほうれん草,アスパラガス,大根,キャベツ,イチゴなどを,花卉ではトルコギキョウ,リンドウなどを中心として,多品目の生産が行われている.

・畜産業

阿蘇地域では,広大な草原を活用した肉用牛の生産等が行われており,肥育牛と繁殖牛を合わせて約20,000頭の肉用牛が飼育されている.日本では黒毛和種が中心であるが,阿蘇地域ではあか牛が中心である.

・林業

カルデラ内の森林のほとんどは,草地に植林された杉やヒノキからなる人工林である。阿蘇地域の北部に位置する南小国町及び小国町は,長い植林の歴史があり,「小国杉」として全国的なブランドとして知られる.

○草原の生態系

阿蘇にはたくさんの植物が自生している。その種類は1600種類であり、そのうち草原に生育するのが600種類と生物多様性の宝庫となっている。

 

草原を維持するために「野焼き」は必要不可欠である。野焼きを行うことによって、ダニなど人畜に有害な虫を駆除するとともに、牛馬の餌の草を育てている。野焼きを停止すると繊維が進み、草原は無くなってしまう。

絶滅危惧種に指定されている動植物